産土(うぶすな)の大神とは、文字通り「産まれた土地」の守り神です。
その神様と縁があるからその土地に生まれます。いわば、宗教以前の世界です。
産土の大神は、その人の一生の守り神であり、生まれる時から死ぬ時まで、
そして死後も守り導いてくださる、本当にありがたい神様です。
昔の日本人は祖霊や産土の神との深い結びつきを通して、
生きている時はもちろん、死んでからの安心も得ていました。
産土の大神は、その人を守護してくださっている先祖を
統括なさっているご存在でもあります。
- 自分の産土神社をきちんと知って、自分を直接守護してくださっているご存在に心を
向けることが開運の基本です。産土の大神は祈願・相談事などの「総受付役」です。
産土の大神とのつながりを深めることで、人生を生き抜いていく霊的基礎体力を
養って、運命を改善し、産土さまに喜ばれるような生き方をしていくと、タイミングのよい、
良縁に恵まれる開運体質になっていきます。 - 「産土神社」という名前の神社があるのではなく、その人の産土の大神さまが
拠点となさっている神社のことを「産土神社」といいます。同じ家に生まれた実の兄弟でも、産土神社が異なる場合もあるのです。
兄が諏訪神社で、弟は八幡神社、というように。なぜかというと、その人の一霊四魂
(いちれいしこん・内なる神)の縁によって担当する産土の大神が決まるからです。
ですから、特別なリサーチが必要になります。 - 一般的には「○○町何丁目なら、○○神社ですよ」というふうに管轄が分けられて
います。それはちょうど、住所によって公立学校の学区があるのと同じように、
あくまでも人間側が決めた範囲です。しかし、神様の守護の範囲は広大で、人によっては、生まれた場所から10km以上も
離れている、その県の一宮(いちのみや)が産土神社である場合もあります。
ですから、神社リサーチによって、しっかり産土神社を知ってお参りすることが重要なのです。 - 皆で同じ神仏に祈るのは宗教です。しかし、たとえ同郷の人と産土神社が同じ神社で
あったとしても、産土の大神は異なります。あなただけのオンリーワンの神様なのです。産土の大神に祈るのは、自分のルーツの神に祈ることなので、「おかげ」をいただき
産土の大神さまは、結婚・出産・家族・相続・健康・心の問題など、身内の問題・
やすいのです。産土神社にお参りする時は「わが産土の大神さま」とお呼びします。
内面的なことに後押し・守護をしてくださいます。
鎮守の大神は、現住所の土地の守り神です。どの神社を拠点になさっているかは、産土の大神とのご神縁によって決まります。ですから、同じ家に住む家族でも、産土神社と同様に、鎮守神社が「家族皆同じ神社」とは限りません。
オンリーワンの世界だからです。
町はたくさんあるのに、ご縁があるからその町に住むことになるわけです。鎮守の大神が拠点になさっている神社が鎮守神社です。鎮守神社は引越をすると変わります。生まれた時と同じ住所に現在も住んでいる場合でも、産土の大神さまと鎮守の大神さまが異なる場合があります。お参りする時は「わが鎮守の大神さま」とお呼びします。
鎮守の大神さまは、仕事・就職・商売・受験・対人関係・
金銭面など体外的なことに
後押し・守護をしてくださいます。
開運応援団の団長が産土さまなら、鎮守さまは副団長といったところです。
産土神社とセットで信仰することで開運への相乗効果が得られます。他に、それぞれの人の状況に応じて、以下の神社も開運をサポートしてくださっています。
- 現在勤めている職場での守護を特に担当してくださいます。業績アップ、職場の人間関係改善など、仕事のことは現住所の鎮守さまと職場の鎮守さまの両方にお願いするといいのです。しかし、産土神社と鎮守神社を抜きにして職場の鎮守神社だけを調べることはできません。
すべては産土さまとの目に見えないご神縁で守っていただいているからです。それゆえ、職場の同僚だからといって職場の鎮守神社が皆同じということはありません。
また、自営業など自宅で仕事をしている場合も、自宅の鎮守神社とは別に職場の鎮守神社がある場合もあります。 - 現在通っている学校での守護を特に担当してくださいます。学業成就・学校での人間関係など学校に関することは、親の鎮守神社・本人の鎮守神社・学校の鎮守神社の3つをセットでお参りします。受験の場合は受験校の鎮守神社にもお願いするとよいでしょう。
- 長期入院・大きな手術などの場合は、その病院において本人を守護してくださる鎮守神社を調べて治療や入院生活の守護を強化していただきます。